去年一年間群馬県の調査をしていて、浅間山とかの火山の話がでてきて、地震や洪水などの災害が全然ない場所でも、火山が爆発して集落が消える...なんてのが文献にいくつか載っていた。
それらの話と、卒業設計でやった伊豆大島を調べているときに学んだ火山の話とか、そういうものが色々つながって。
上代に集落が消えるとか、集落移動とかはもちろんそうだけど、まずそれ以前に山が人の住む場所を規定している。上下方向の差異が豊かさ、作物の差異を生む。水の流れを生む。
日本列島には7つの火山帯が絡み付いていて(環太平洋造山帯に属する)、それらは地質が共通したりしていて、同じ石を生んだりする。例えば伊豆大島と富士山は富士火山帯でつながっている。
http://contest.japias.jp/tqj2010/120298/volcaniczone.htmlより
そんな火山がつくった地形の中で、巨大な岩とか、変な形の岩とかを僕らの先祖たちは、
「ここすごい!!すごいよ!」ってな感じで崇めて、そこが聖地になったり、後代に神社とか寺に変身したりしている。
そして高いところに人は何故だか登りたくなる。登山家たちや、修験者たち。
修験者は文化を運ぶ。例えば吉野の修験者が、都の文化を熊野に運んだりするように。
修験者が日本国内でのグローバリゼーションの担い手だったのかもしれない。
観光地が増えまくって経済活動が全国にしみ渡っている現代においても、火山の影響はある。
どういうところが観光地になるかといえば、「普通じゃない」ところだろう。壮大な風景、奇妙な風景など。火山が生み出したその数は計り知れない。
そして日本の観光地の多くは温泉を持っている。火山と直接交わる事のできる施設。
火山が日本の経済まで動かしていると言っても過言ではあるまい。
地図見ると四国だけ火山帯がない。
実は四国には行ったことがないんだけど、何か違う感じがするんだろうか?
調べてみたら四国にも温泉があった。古い火山の名残なんだそうな。そういえば熊野の温泉もかつての火山がどうのこうのって書いてあったなあ。
群馬県は二つの火山帯の出会う場所だったのか。もしかしてその間に利根川がある?那須火山帯文化圏+富士火山帯文化圏の子どもとしての利根川文化圏、などなど、夢は何処までもふくらみます。
火山が噴火するってこと、去年の御嶽山の噴火とか、噴火なんか知らない僕らにとっては非常に理不尽なものだと感じてしまうけれど(ビックリ仰天の被害、みたいな)、
我々は元々、理不尽なところに住んでいることを認めないといけない。
そういえば研究室の棚の扉裏側に、火山帯のトレースした地図を一年くらい前に勝手に貼ったっけ。
0 件のコメント:
コメントを投稿